カスピ海って、すっぽり日本が入ってしまう大きさで、なにごとにも大きな国にあるだけのことはある。その海で嵐で遭難した若い男二人が打ち上げられた村はコルホーズで、魚を獲っている。そこで、マーシャという娘に会い、二人とも一目惚れしてしまう。ライバル同士になった二人の男、アリョーシャとユスフが仲が良いから、よけい争いがエスカレートはしないが、深く沈んだ戦いが始まる。
　陽気な二人がその雌雄を決する時が遂にやってくる。でも、その争いはあっけない結末を迎えることになる。それは、彼女に婚約者がいて、戦争に行っているというのだ。つまりは二人とも振られてしまったわけだ。そういう単純な話で、始めのうちは何かテンポが合わないというか、分からない感じだったが、そのうちこの映画のテンポと、のんびりした雰囲気に慣れて来ると、ゆったりと映画に浸ることが出来るようになった。