アイススケートでもフィギュアは華麗ではあるが、転ぶのではないかと心配で落ち着いて見ていられない危うさがある。その点、アイスホッケーは転ぼうがどうしようが、パックをゴールに入れるためだけの競技を楽しめばいいようになっていて、心配はない。第一、スケートを芸術ぶって見せる方がおかしいのであって、スポーツに芸術点があるのが変だと思う。
　ミネソタのアイスホッケーチーム、ダックスはリーグ一弱いチームだ。そのチームのコーチになったのが、ゴードン、彼にはアイスホッケーに嫌な思い出があった。選手だった時、肝心なところでへまをして、負けてしまったのだ。だからもうこのスポーツには近づきたくなかった。
　スポーツ音痴の私だけどスケートだけは何とか出来る部類に入るので、氷上を滑る爽快感は知っている。あれだけ自由に滑られたらいいだろうな。それにサッカーのように走りっぱなしではないので、疲れも少なくて済むし、、、そうでもないか。映画自体にはとりたてて目新しさを感じなかったが、とにかくスケートの気持ちよさそうな滑りを画面から満喫した。
　スポーツもので、駄目チームをなんとかかんとか勝てるチームにしてゆくっていうのはよくあるものだから、その点を差し引くと、残るものがない。やっぱり、こういうのでは「がんばれベアーズ」が最高かな。