４月２６日（月）第７８天 試験の前半終ってしばしぼやっとする
午前中の試験は終わった。会話の試験で前半がペーパーテスト、後半が会話をやった。話す内容は決まっていたが、実際には老師とのお話だった。バイウーと一緒だったが彼の方がおしゃべりなので僕は言葉少なめだった。実際の会話でどのくらい話せるのかがはっきりと分かる。頭では理解していても普通に話す早さで言葉が出てこない。むしろ頭で理解していなくても思わず言葉が出る方がいい。僕は前者なので口ごもってしまうことが多い。これから午後の考試で読写のテストがある。どんな問題が出るのだろう。さすがに試験ともなると真剣になるようでみんなの出席率はよい。
読写考試は難しかった。課本以外の問題が出た。授業をしっかり聞いていないといけないというわけだ。あと一つを残しているが、听力は勉強のしようがない。明日晴れたら久しぶりにでかけようか。いろいろと買物するものがある。来週でもいいが、天気次第ということで。
普通の勉強を始めたが、なんとなく気が乗らない。自分の進歩のなさに愕然としてしまったせいか、あるいは試験がほぼ終わったせいか。コンピューターの具合の悪いせいか。コンピューターは思い切って３月初めに戻したら直った。画像もその時に戻っていた。外灘を川から見た風景だ。あれは２月の終わりだった。もう２ヶ月も前のことになる。早いものだ。時は矢のように早く飛び去るとはよく言ったものだ。矢どころではない、時は光の速さではないか、そんな気がする。
何よりも早く、なにものにも追い越されることのない光、時間もまた戻ることも先回りすることもない。これは冷徹な現実だ。どの世界にでも存在する不変的な定理。物質はこの宇宙のどこにでもあり、物理は同じように作用している。ダークマターやダークホールなどのまだ人類にとっては未知の部分の多いものにしても、実際には単純な物理の上になりたっているに過ぎないし、人間をつかさどる物質も宇宙で生まれたものだ。生命も無機物も大差ない。宇宙を認識するものを生命と呼んでさしつかえないなら、この宇宙には数多くの生命が存在すると考えられる。だが、その存在が確認されたわけではないので、いるんじゃないの、という楽観的観測に過ぎない。UFOだの宇宙人だのと、信じたい人の希望が形を成してしまう不可解さがある。だが現実的に考えれば、宇宙はとてつもなく広く、生命を持った個体が移動して別な生命のいる惑星に行くことはほぼ不可能だ。ただ、ロボットのようなものなら可能だろう。それより簡単かつ確実な方法としてはSATIのような宇宙探索だ。電波は光の速度で宇宙空間を進む。これは人類があと何百年かかっても完成できないであろう、光速宇宙ロケットの代わりに僕たちの夢を乗せて未知の世界に向けて発射されている。ただ、相手が特定できないことと、宇宙の広がりがあまりにも大きすぎることが障害になる。太陽系の地球上の人間はあまりにも孤独な存在なのだ。たぶんいるであろう宇宙の生命とは永久にあいまみえることなく、滅んでいく存在だ。人間なんていなくたって誰も悲しむものはない。宇宙を認識するものが生命をかたちづくる。その刹那にある人類、はたしてこの先どのくらい永らえるのか。
おっと、宇宙のことを考えると思わず広大な夢想をしてしまう僕です。でもたまには宇宙のことを考えて細かいささいなことで思い悩むことはつまらないことなのだという認識をするのもいい。自分が宇宙の中心だと考える人にとってはそれは無意味なことかもしれないが。
このWORDのページ数と日数が近づいて追い抜かれそうになった。毎日１ページ以上かかないとそうなるのだ。一時あぶない時があった。毎日の出来事を書こうなどと思っていたのでは書くことはなくなる。初めの内は珍しいことばかりに出会うものだから書くことはたくさんあった。ところが慣れると次第に書くことがなくなってくる。映画を見るわけでもないし、勉強の種類は一つだ。知り合いも限られている。それでも仕事をしていた時の何倍も違ったことをしているので、その気になればいくらでも書ける。どうせ誰かに読ませようと思って書いているわけではないので、どんな話題でも誰からも文句の出る心配はない。言ってみれば僕のメモ帳だ。たくさん書くので小さな手帳では足りないので、ここに書く。元来僕は何かを書くのが好きだ。ただしうまくはない。どういうわけかいくら書いても上手になれない。文章を書く才能は持って生まれたで、話の上手な人はたぶん書くこともうまいと思う。頭の働きとも関係あると思う。頭で考えたことを書くのだから、それは当然だ。僕は日記をだらだらと書くことをしてきたため、自分だけが分かればいい、というふうな書き方しかできなくなった。
４月２７日（火）第７９天 86点！
読写の試験が返ってきた。８６分（点）。出来たような出来ないような、出来なかった１４点が重要だ。満点でないマイナス点をなくすことは難しい。まあ、ここは難しく考えずにいこう。たいていの人が８０点はとっている。だいが９５で最高、次が８８のナイナイ、僕とりさが８６だった。やはり日本人は中国語に強いと言える。漢字が分かるからだ。そこは大変な強みだと思う。漢字を初歩から覚えなければならない人たちと比べたら、その労力を別なところに使えるからだ。漢字は書くことだけにとどまらない。漢字の意味がほとんど同じなので、意味をいちいち調べる必要がない。新しい言葉でもかなりの確率で意味は類推できる。音で聞いたでけでは分からないということだけが不利な点であるが、これも次第に音からでも想像できるようになる。などなど日本人が中国語を習うことの有利さを考えてみた。それはそうなのだが、このことを差し引いても中国語は難しい。なんだか形がはっきりと見えてこないのだ。まだ途中なのでそれがよけい感じられる。
僕は昨日会話の試験を受けたので、今日はなし。そのため、１０時前に授業は終わってしまった。そうそう読写の宿題で日本料理を紹介した。絵を書いた６人が前に出て、それぞれが紙芝居のようにやった。絵のユニークさもさることながら、内容もへんてこで、日本人は何を考えているのだ、と外国人は思ったかもしれない。僕のはまとも過ぎてつまらないくらいだったが、年配の僕までが浮かれていたのではまとまらない。本当は僕は思い切りはじけるのが好きなので、ああいう方向にするのならいくらでも出来た。これで韓国、日本と終わって、他の国の人も同じように料理の紹介をやることになった。
昼は僕の好きな向こうの食堂の２階でチャーハンとトマトスープを食べた。あの食堂は混んでいる。真ん中にあるので来やすいからだろう。今日のチャーハンは濃い色のしょうゆ味だった。夜は西門でカレーライスを食べた。あそこは２度目。いらっしゃいませ、ありがとうございました、と店員さんが挨拶するが日本人以外の人が理解できるのか、なにを言っているのか分からなかったら意味がないではないか。例えれば、日本の中華料理店で歓迎光臨、謝謝というようなものだ。謝謝はともかく前者は分からない。誰が始めたか知らないが、ちょっとピントが狂っている。あの店に行く日本人はどのくらいいるのだろうか。留学生くらいしかいないと思うのだが。
巣湖、南京の旅に申し込んだ。３５０元払った。３５０というと５０００円弱だ。３泊でそのくらいなら安い。授業料の中に費用が含まれていると思う。だから行かないと損になる。どんな所か知らないが楽しみだ。日本人ばかり申し込むとヤン老師が言っていた。
個人で旅行したい。まだ言葉の点で不安だけど、なんとかなるだろう。５月が近づくにつれ何となく休みの雰囲気が漂ってきた。日本もゴールデンウィークで同じなのだが、誰もが連続して休めるわけではない。その点こちらは丸一週間の休みだ。どこかにも行きたくなると言うものだ。テレビでも盛んにあおっている。こんな時に一人で出かけても列車の切符は取れるのか、ホテルに泊まれるのかと不案内でもあり、無理しない方がいいかな。近場でお茶をにごしておこうか。
４月２８日（水）第８０天 ただの変人
今日が旅行の申し込み最終日だ。何人かの日本人が申し込んでいた。日本人は多いと思う。日本人は旅行が好きなのだ。また団体で行動するのも好きだ。一人だと不安だが団体だと強い。こんなところは外国人との大きな違いだろう。
海外ならともかく、日本国内でもツアーで行く人がいる。国内くらい自分でアレンジしろと言いたい。海外へはツアーが多いのは値段が安いのが一番の理由だろう。安くあちこちを回りたいという気持ちが安価なツアーに集まる理由だ。僕もたくさんの国に行きたいと思う。日本人は豊かになったといっても、無理している。本当の豊さを身につけていない。だまされた豊かさの中で満足している。貧しさも、豊かさも中ぐらいでいいと思っている。そういう僕もそんな日本人の一人なのだ。一応、自称あまのじゃくと称してはいるものの、ただの変人に過ぎないのかもしれない。ただ気持ちとしては、みんなと同じなのは嫌だ。同じ方向を向きたくない。
４月２９日（木）第８１天 サッカー選手は大変
ちょうど先週の木曜日はサッカーを見に行った日だ。天気も同じように曇ってきた。同じような曇り空だ。雨は今日も降らないだろう。ジュビロの一員として上海に来て、すぐにヨーロッパに行っている日本代表の人もいる。選手は大変な仕事だ。外国に行っても観光旅行の感覚はまったくないだろう。見える風景はどこの国でも同じ緑だし、やることは同じだし。彼らがくつろげるのはいつなのだろう。思えば、サッカー選手は因果な商売だ。子供の頃からサッカー一筋に朝から晩まで練習し、プロになったらなったで、過酷な競争があり、代表になるのは容易ではない。ましてワールドカップに出場するのは至難の業だ。確定された安定はなく、怪我への恐怖もある。大きな怪我をしたら選手生命の終わりにもつながりかねない。あれやこれやの困難を乗り越えて、選手をやめたとしてもその後の保証はない。サッカー関係の仕事に付ければ御の字だろうが、それはごく限られた人だけだ。むしろ、そこから新たな仕事を始めなければならない。３０いくつかになって仕事を探すのは大変だ。とかなんとか、僕なりに選手になったつもりで書いてみた。僕は運動能力ゼロなので、選手になれる気配さえないが、彼らの見かけ上の華やかさの陰に大変な苦労があることを考えてみた。
雨になってしまった。天気予報によると明日からずっと雨のようだ。ただし、予報は当たらないことが多いので、あまり気にしていない。また、すぐには出かける予定はない。予定といえば、たぶん来週の水曜日か木曜日に一泊で杭州にいくつもり。明日切符をとりにいくのだけれど、はたして買えるかどうか。切符を買うのに何時間並ばなければならないのか。
休みの前にどんなことをしようかと考えるのは楽しい。でもたいていが考えていたようにならないのが普通だ。休みになると、食堂はどうなるのだろう。中国人はほとんど帰ってしまうだろうから、人はまばらになるだろう。外に店がたくさんあるのでいいのだが、朝はやっているのかな。朝から外に出かけるのは面倒くさい。前の日に何か買っておいて部屋で食べよう。
明日は听力の試験がある。听力は勉強のしようがないので、一応単語をさらった。耳を慣らす勉強だが、このテキストの内容はなかなか使い道のあるものだ。それに別に買った听力のテキストはあまり良くない。進み方が早すぎて付いていけない。勉強しているテキストのテープを買おうかな。その買物も休み中にすることだ。
４月３０日（金）第８２天 試験終わった！
听力の考試も終わった。一つつっかえるとあわててしまって、答えられるのにも答えられなくなる、知っている言葉も書けなくなる。ピン音はまだ自信がない。聞いた言葉をきちんとピン音で書けなければならないのだが、これが難しい。書けるということは聞き分けられるということだから基本だ。聞いた通りに話すことにも通じる。これはすぐには出来ない。毎日正しい言葉を聞き続けて次第に身につくと思う。発音も同様だ。説明で聞いてどうにかやっている段階から、なんとか発音できるようになり、あまり意識しないでも発音できるようになる。この段階まで達するのはなかなか大変だ。ともすると口の中の動きをさぼってしまう。日本語では分けられていない音を言い分けるのだから難しい。日本人が難しいことが韓国人にとって簡単かもしれないし、またその逆もある。外国人にとって日本語は母音が５つだし、発音は簡単だと思う。ただ、動詞や形容詞の活用がある、これを覚えるのは大変だ。助詞は日本人にも説明するのは難しい。言葉を人に教えるのも同様だ。分かりきったことを順序だてて説明しなければならないからだ。そもそも文法の研究もいくつもあって、完全に説明しきれていない。実際にあるものを後から型にはめようとするのには無理がある。例外があり、人それぞれの使い方がある。言葉は生きていて変化し続けている。
会話の老師が休みで替わりの人が来た。地味な感じの老師だったが、彼女がなかなか良かった。教え方が丁寧で、発音がきれい。これが標準的な普通話というものかなと思った。教え方はいつもと違うのでちょっととまどうところもあったが、すぐに慣れた。この科目はこの人に替わってほしい。彼女は別な班の老師のようだ。
連休中の旅行は杭州になった。近い手ごろな所となるとここか蘇州になってしまう。切符の手配が一番の問題だった。上海火車站に買いに行った。バイウー、ナイナイ、つもと僕で行った。駅に着くといつも以上の人がいた。なにしろ今日は連休前日。出かける人、やって来た人、切符を買う人とたくさんの人でいっぱいだ。そんな中、まちがって当日券売場に並んでしまったりしながら、ようやく目当ての切符売場へ。そこにもたくさんの人が並んでいる。並ぶというより群がっていると言ったほうが適切か。電光掲示板を見ると、どうやら買えそうだ。並ぶこと１時間弱、ようやく買えた。５月５日の７：３８発だ。２時間半くらいで着くそうだ。列車に乗ったことがないので楽しみだ。
マクドナルドで食べて、帰りは打的のつもりで手を上げるがみな乗車している。駅の乗り場に行けばたくさんの人が並んでいる。適当に駅を離れて歩いていくが、それでもタクシーは来ない。線路を越える陸橋の向こう側まで行ってようやく一台のタクシーを見つけた。ここまで１時間弱、なんという間抜け。これは僕一人だとよくやりそうなことだ。気が利いていそうで間が抜けている。若い人のやることなんだね、ということは僕は若いってことかな。単に大人になっていないってことのようだ。大人の対応が出来ないのだ。２８元でついた。乗ったところが駅から少し離れていたがこんなに安いとは。５０元の時もあったし、どうなっているのか。たぶん標準で３０元くらいだと思う。
明日から４日間は出かけたり、勉強したりの日々だ。こんな休日もいいと思う。勉強のしどうしだったから。
５月１日（土）第８３天 休みなのに勉強
起きたら曇り。これでは出かける気にならない。外を見ても人が歩いていない。食堂はやっているのだろうか、確かめに行くのも面倒だったのでお菓子を食べて済ませた。
今、１１時半。食堂をのぞいてやっていれば食べよう。はたしてどうか、これは重要な問題だ。休みだとしたら長期間外で食べなければならないからだ。毎回となると面倒だ。近くにある身近さは大事だ。もうしわけありません、もうこれからは外には行きません、とでも言いたい気持ちだ。
昼に行ったらやっていた。食べに来ている人も少ないがいた。良かった、これで食いはぐれることはない。あんがい外まで行くのが面倒で、食堂ですませることになるかもしれない。そのあと、買物に行った。北門の超市だ。あそこはあまり行かない。洗濯ばさみやテープやヨーグルト、ラーメン、トマトジュース、パンなどいろいろと買った。５８元もの買物をした。あそこでこれだけ買う人はいい客だろう。洗濯ばさみはずっと欲しかったものだ。外に干す時に飛んでいかないようにするために必要なのだ。室内ではどうしても乾くのが遅い。今日は曇りなので、外でも乾かない。だいたい一日おきに洗濯するので、その間に乾かないと困る。ハンガーも買おうかなと思ったが、売っているのはかさばる。針金のがいいのだ。もっともってくれば良かった。
５時間くらい中国語会話テキストの入力をした。かなり疲れた。次は読写をやる。慣れていなかったが次第に慣れてきた。中国語入力はピン音の練習も同時に出来る利点がある。やり方としては日本語と同じなので簡単だ。いろいろな国の言葉の入力方法を知りたい。キーボードがアルファベットを打つために出来ているのでアルファベットを使う言葉は直接入力が出来る。変換をする必要がないので、一段階省ける。競争をしたら早いに違いない。日本語は直接入力らしきことは出来る。かな入力だ。これも変換はしなければならない。自動変換すればいいのだが、これがまだ完成されていない。どうしても後から直さなければならない。ためしにやってみよう。
はたしてどのくらいの精度で変換されるか。これが重要なところだ。完全なら直接入力みたいなものだからだ。日本語はまだいい、中国語となると直接入力は至難の業だ。漢字の数が日本語と比べてとても多いからだ。この上の２行を自動でやってみたら、ちゃんとやってくれた。これなら自動変換も使える。ただ手動変換に慣れてしまって、どうしても変換キーを押してしまう。そうしないと書いている気がしない。慣れとは恐ろしいものだ。これからは自動変換に慣れるようにしよう。どうせ後から読み直すのだから、直すのはその時に出来る。変換としてはOKなのだが、自分の好みの変換が出来ない。漢字にしたくない言葉も漢字になっていたり、その逆もある。
今日は雨は降らなかったが、ずっと天気が悪かった。明日も同じような天気のようだ。雨が降らなければ出かけようかと思う。色々と買物がある。５８のバスの始発を知りたいし、できれば乗って帰りたい。漢中路の特別な乗り方が出来なくなったから、別な方法が必要だからだ。昨日列車の切符を手に入れたのはいいけれど、ホテルを予約していない。それはどうなっているのだろう。
５月２日（日）第８４天 買い物
明るいくもりで雨が降る気配がなかったので、出かけた。帰りのバスが心配だったので５８路で行って同じバスで帰ることにして、始発がどこから出るのかを確かめてみた。始発は終点と同じで、そこで待つことになる。この前、サッカーに行った時にyuanが、最近７６７B路の終点一つ前で人を乗せなくなった、と聞いて、そのバスで確かめたら、乗せないようだった。これは大変なことになった。帰りのバスで座れなくなるかもしれないのだ。僕は交通機関では座らないことにしているが、さすがあの混雑するバスで４５分間立っているのはつらい。次には７６７Bの終点から乗れるかどうか確かめてみよう。
用事は別にあった。買物だ。ここんとこ買物をしてなかったので少したまった。といってもテキストとテープくらいだが、靴も買わなくては。旅行に履いていくためのだ。黒い靴一足で済ませるつもりだったけど、さすがにこの靴も疲れたようすだ。大きなバッグがあるのでも少し買っても平気だろう。５８を降りて、橋を渡る。工事が終っていて歩道がついているのだが、川の上の部分だけで、途中から階段を上るようになっている。この設計は変だ。中国人でなくても始めから車道を歩きたくなる。橋を渡りきるとそこには今までに見たことのない混雑があった。普通でも人でいっぱいの南京東路が人人人であふれていた。ここを左に曲がる気は失せた。まっすぐ福州路へ向かう。まず外文書店に行って読写(下)と上下のテープを買った。この前来た時になかったものだ。これでさらに勉強が進む。上海書城へも行った。ここはいつもの倍くらいの人がいた。みんな座って本を読んでいる。本を写しているもいる。大人から子供までいる。本が好きなんだな。八重洲ブックセンターではああいう風景は見られない。第一子供は来ていない。家族で来るなんて とてもいいことだ。
なんかいい本を買いたいと思うのだが、どれがいいか決め兼ねる。たくさんの本が僕を圧倒する。しかも安価だ。CD、VCD、DVDもたくさん買っておくのは得策だと思う。本もしかり、だが今の段階で読める本はない。子供向けでさえ無理だ。だから、どんな本がいいのか分からないのだ。読みもしないのを買うのもどうかと思うし、かといって買わないのはもったいない。将来読めそうな、写真が入っているのがいい、二、三冊買っていこう。今日は下見。今度はもう少し時間をかけて選ぼう。
靴を買おうとデパートへ。安いのは９０元から、高いのは６００元近くまであった。予算は２００元以内。特別いいのはないが、気に入ったのがあったので買った。履き心地はどうか。靴は何日か履いてから分かるものだ。後から足が痛くなることもあるし、靴を選ぶのは難しい。運動靴でも足が変に痛くなることがあるから不思議だ。
出発したのが９時半ころで、本屋とデパートを見ただけだったのに、なんだかんだ３時になってしまった。５８路バスの始発まで戻って並んだ。４台目のバスに乗った。どんどん来るのでたいして待たない。ここから乗るのはいいのだが、ちょっと遠い。それに暑かった。バス停のところにある店のアイスはかなり売れていた。いい場所で商売をしているものだ。５８路のバスで帰るのは初めて、それなのに寝てしまった。逆は初めての風景なのに。まあたいして変わり映えのしない景色といえばそうなのだが。帰って昨日買ったトマトジュースを飲んだ。甘い、甘いトマトジュースなんて飲めたもんじゃない。なんでもかんでも甘くしてしまう。甘いもの好きだけど、何にでも甘さを加えてしまうのは間違いだ。明日からテープを聞きつつ勉強しよう。
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